タピオカに3時間並ぶ人の自分語りブログ

タピオカに3時間並ぶようなJD(女子大生)の生態例

人生初の選挙に行ってきた話

 選挙に行ってきた。

 一応書き溜めてる方もあるが、数少ない浪人生活中のイベントだったのでこっちの話題を選ぶ。

 誰を選ぶかは事前に主に選挙公報を見て選んでいた。選挙公報自体は高校での模擬投票でさんざん見てきたが、自分の自治体のものを見るのは初めてだった。そして、候補者の主張がだいぶ違うのに驚いた。高齢者とたま〜に子育て世代への政策ばかりなのだ。少子高齢化が進む都市郊外地域とはいえ、みんな高齢者が〜って言ってる。投票大事ってこういうことか〜とやっと実感がもてた感じがした。なんというか、自分も当事者なんだなって。まだ有権者じゃない年代の人の分も、ちゃんと投票しなきゃなって。当たり前だけど。
 あとはそうだな、「頑張ります!」ってことしか伝わってこない薄っぺらい広報も結構あって笑った。両親と兄と「誰入れようかね〜」なんてちょこっと話したのも楽しかった。

 今日は模試だったので、期日前投票するか夜行くかはたまた早起きして零票確認チャレンジするか大変迷った。迷ってるうちに当日になっていた。あと零票確認は朝よわよわの私には普通に無理ゲーだった。というわけで模試帰りにちょろっと寄ることにした。

 駅を出たらあたりはもう暗くなっていた。電車でTwitter見てたせいで充電は残り10%。そして選挙会場の中学校は初めて行く場所。家から近いとはいえ、内心ドッキドキだった。なぜモバイルバッテリー充電し終わってたのに忘れてしまったのか。なぜ充電やばいとわかっていつつTwitterをやめられないのか。なぜ事前にちゃんと地図を確認しておかなかったのか。アプリで素早くナビを設定して画面を閉じる。答えは出ない。すぐには直せない。それが出来ていたら私は今頃大学生だった。

 スマホにあまり頼れない状況で知らない道を歩くのは、不安だけどそれ以上に楽しい。いつもより注意深く周囲を見るし、曲がり角を見逃さないよう集中する。いかんせん田舎なので街灯があまりないのが玉に瑕だが、ルンルン気分で会場に辿り着けた。


 今日のことはきっと、今後選挙する度に思い出すんだろう。

人気がなくて道があってるか何度もスマホを確認した事

会場が予想以上に家の目と鼻の先だった事

会場前のパネルで、暗い中目を凝らして選んだ候補者の名前を確認した事

初めて入る学校なのに、建物の匂いが自分の中学に似てて懐かしくなった事

スタッフが割と若くて、もしかしてバイトなのかなって思った事

噂のユポ紙の折り目の開き具合を試して1人ニヤついた事

家族連れに微笑ましく思った事

帰り道時間を確認しようと思ったらちょうどスマホの電源が切れた事

商店のシャッターを下ろすおじさんの頭が荒地だった事

自動車販売店からオイルの匂いが漂ってきた事

中古の電子機器屋人気のない作業場から「青春とは〜」とラジオが聞こえてきた事

 小説で読んだ学生運動の話を架空の出来事だと思い込んでた小学生の私が、SEALDsのニュースをデモなんてと冷めた目で見てた中学生の私が、政治に参加する年齢になったのだ。気付かないうちに時間はどんどん過ぎていく。青春とはなにかなんて今はまだ語れない。もう過ぎ去ったもののようにも思えるし、まだまだこれからな気もする。


 ただ一つ、今日また大人の方へ一歩進んだのは確かだ。